干物はなぜ美味しいのか?製法の種類も解説

干物が美味しい理由と製法の種類を学んでもっと好きになろう

干物を食べた瞬間、一般的な焼き魚とはまた違った旨味を感じることでしょう。干物には独特の美味しさがあります。

こちらでは、干物が美味しい理由や製法の種類、選び方について解説します。

干物はなぜ美味しいのか?

干物はなぜ美味しいのか?

そもそも干物とは?

干物とは、魚介類の水分を乾燥させて長期保存できるように加工した食品のことです。

一般的に、生鮮食品を常温で放置するとすぐに腐敗が始まってしまいます。これは、食品中に含まれる水分が細菌の繁殖を促進してしまうためです。

しかし、魚介類を干物にすることで水分量が減少し、細菌が繁殖しにくい状態になるため、長期保存が可能になるのです。

干物が美味しい理由

干物が美味しい理由は、生の魚と比べて旨味成分が凝縮されているからです。

干物は、天日干しや機械干しで時間をかけて乾燥させることで、魚の水分が減っていきます。水分が減ることで、旨味成分であるイノシン酸やグルタミン酸が凝縮され、生の魚よりも濃厚な旨味を感じられるのです。

また、干物にする際に塩水へ浸けることで、魚表面あたりにある筋繊維が膨張します。その結果、筋繊維同士の隙間が狭まり、干物の旨みが中に残りやすくなるのです。

干物の製法の種類

干物の製法の種類

丸干し:そのまま干す製法

丸干しは、魚をそのまま干す製法です。内臓を取り除くことなく干すため、内臓の栄養を摂取できます。

  • 丸かじりで食べるのが一般的。そのため、カルシウムをしっかり摂取できる。
  • 内臓の栄養素を摂取できる。
  • 脂の風味を強く感じるため、人によって好き嫌いが分かれる。

丸干しは、主に小型の魚を加工する際に用いられます。

開き干し:メジャーな干し方の一つ

※ふかくら商品は開干がメインとなります。

魚の身を開き、内臓を丁寧に取り除いたうえで干す方法です。風味がスッキリとしています。

  • 食べやすい
  • 火がスムーズに通る
  • 内臓の苦みがない分、スッキリしている

丸干しよりもスッキリとした風味を好む方におすすめの製法です。

天日干し:太陽の恵みを受けた伝統的な製法

天日干しは、太陽の光と自然の風を利用して魚を乾燥させる、昔ながらの干物の製法です。時間をかけてじっくりと乾燥させることで、魚の旨味が凝縮され、独特の風味を醸し出すのが特徴です。

天日干しの特徴を以下にまとめました。

  • 太陽の光を浴びることで旨味が凝縮される。
  • 天候に左右されやすく、安定した品質を保つのが難しい。
  • 見た目が飴色に仕上がり美しい。

このように、天日干しは伝統的な製法ならではの深い味わいが魅力ですが、天候に左右される点が課題といえるでしょう。

機械干し:天候に左右されない安定した品質

※ふかくら商品は機械干(温風、冷風と商品に分けて乾燥させております)

近年では、機械を使って人工的に乾燥させる機械干しも増えています。機械干しの最大の特徴は、天候に左右されずに安定した品質の干物を生産できる点にあります。

  • 天日干しに比べ風味が劣る場合がある
  • 年間を通して安定した生産が可能
  • 機械のコストがかかる

機械干しは、天候に左右されないため、安定して乾燥させることが可能です。そのため、大量生産にも向いており、年間を通して干物を供給できます。また、衛生管理がしやすいのもメリットです。一方で、天日干しに比べると風味が劣る場合がある点はデメリットといえるでしょう。しかし、近年では技術の進歩により、天日干しに近い風味を持つ機械干し干物も登場しています。

一夜干し:素材の旨味を凝縮

日光に直接当てず干す方法のことです。魚の油が酸化しないため、ソフトな味を楽しめます。また、他の製法に比べると、生魚に近い食感に仕上がるのも特徴です。

  • 日陰で干す都合上、あまり品質に差が生じにくい
  • 食感が生魚に近い
  • 脂が酸化せずに済んでいる

干物の選び方

干物を選ぶ際は、以下のようなポイントを押さえることが大切です。美味しい干物を味わうためにも、ぜひともご覧ください。

魚の目:澄んでいて生き生きとしているか

美味しい干物を探求するなら、魚の目に注目してみましょう。澄み切った瞳は、鮮度の良さを物語る重要なサインです。

干物は、生の魚とは異なり、時間をかけて乾燥させているため、鮮度がわかりにくいと感じる方もいるかもしれません。しかし、干物にも鮮度の良し悪しは存在し、美味しい干物を選ぶには見極めが重要になります。

新鮮な魚は、目が澄んでいて潤いがあります。これは、新鮮な状態である証拠です。一方、鮮度が落ちた魚は、目が白濁したり、窪んでいたりします。

干物を選ぶ際には、魚の目に注目し、以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • 澄んでいるか
  • 濁っていないか
  • 血が出ていないか
  • 汁が出ていないか

これらのポイントを踏まえることで、鮮度の良い美味しい干物を見つけることができます。

魚の身:脂がのっているか

干物は、魚の身の状態をよく観察することで、その品質を見極められます。美味しい干物を選ぶには、以下の点に注意して見ていきましょう。

  • 身の弾力:指で軽く押さえたときに、弾力があり、しっかりと身が詰まっている。
  • 身の厚み:全体的にふっくらとしていて、厚みがある。
  • 脂ののり:魚の腹の部分に注目し、脂がのっているか確認する。脂がのっていると、より一層美味しい。

これらの要素を満たした干物は、新鮮なうちに加工され、旨味が凝縮されている証拠です。反対に、身が痩せていたり、弾力がなかったりするものは、鮮度が落ちていたり、適切に乾燥されていなかったりする可能性があります。

特に、脂ののりは干物の美味しさを左右する重要な要素の一つです。脂がのった干物は、焼くと皮目がパリッと香ばしく、身はふっくらとジューシーに仕上がります。脂には旨味がたっぷり含まれているため、一口食べると口の中に濃厚な味わいが広がります。

干物を選ぶ際には、ぜひ魚の身の状態をよく観察し、ふっくらと弾力があり、脂ののったものを選びましょう。きっと、素晴らしい美味しさを堪能できるはずです。

光沢:皮に光があるか

干物の皮をチェックしてみましょう。皮に光沢があれば、新鮮な証です。美味しい干物を選ぶためにも、以下の点を押さえておきましょう。

  • 光沢のある皮をもつ干物を選ぶ
  • 汁が出ているものは避ける
  • 変色している干物も避ける

干物の皮は、鮮度を見抜く際のポイントとなります。購入の際は、ぜひとも確認してみてください。

美味しい干物を比較しつつ購入したい方はふかくらへ

干物が美味しい理由や製法の種類、選び方について解説しました。様々な産地・製法がある干物は、多くの人々を魅了し続けてきた美味しい食べ物です。

加工することで旨味が凝縮され、生の魚とは違った美味しさを味わえます。丸干しや開き干しなど、様々な製法があるため、購入の際はそういった点にも注目して選ぶとよいでしょう。

干物を選ぶ際は、魚の目や身、光沢などに注目するのがポイントです。これらをしっかりと確認することで、美味しい干物を選べるでしょう。

通販の場合は、直接目で見て購入するのは難しいかもしれません。その場合は、多くの人が利用している信頼性の高い通販サイトを比較・検討し、利用するようにしましょう。

美味しい干物を通販で手に入れたい方は、ふかくらをご利用ください。真あじやあゆ、甘鯛、縞ほっけなど、様々な干物を販売しています。セット商品も販売しているため、好みに合わせてお選びいただけます。昔ながらの製法にこだわる老舗干物屋がお届けする干物を、ぜひこの機会にお試しください。

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